北法律・九条の会

活動記録(2014年)

2014年2月6日:新春セミナーと懇親会

新春セミナーと懇親会

日時:2014年2月6日(木曜日)《参加費無料》
場所:北とぴあ16階「天覧の間」
(JR京浜東北線・地下鉄南北線とも
    「王子駅」下車・徒歩3分)

新年恒例の今年の新春セミナーと懇親会をご案内します。ご出席ください。

Ⅰ 新春セミナー/午後5時30分開会(7時まで)
  《無料》

今年のテーマ
 昨年末の臨時国会における、問題だらけの特定秘密保護法につづいて、今年の通常国会に予定されている集団的自衛権行使の解釈変更と国家安全保障基本法案は、憲法九条に真向から違反する軍事の強化と、それに伴う人権抑圧体制の強化に深く関係していますが、これらによって安倍政権は、一体、日本をどこへ導こうとしているのでしょうか。
 今、国民が安倍政権と対処するには、認識のうえで、個々の問題となっているものの解明はむろん重要ですが、それと同時に、それらを政策とする安倍政権の目指すものは何か、を掴むことが大切です。
 今年の新春講演は、以上のテーマに、最も役立つと考えられる東京新聞の半田 滋さんをお招きしました。
 ご期待ください。そして、ぜひご参加ください。

講演「集団的自衛権のトリックと安倍改憲」
   東京新聞 論説兼編集委員 半田 滋 さん

Ⅱ 懇親会/午後7時30分開会(9時まで)《会費3千円》

ともに語ろう、市民の手と手を繋ぐ「北の砦」

 各地の運動・活動を紹介しあって、懇親を通じて手をつなごう。
 所員の弁護士と事務局との交流を深め、弁護士と相談したい日時がおありなら、お気軽におたずねください。
 懇親会にもぜひご参加ください。

2014年4月24日:DVD上映と質疑応答・意見交換<無料>

10万年後でも危険な「オンカロ」とは一体何であるか

それは、フィンランドで造っている
原発使用済核燃料の廃棄物処分場のことですこのDVDが示すのは、
早期に原発ゼロの社会を実現すべきことです

東京北法律九条の会・第45回企画のご案内
第45回企画:DVD上映と質疑応答・意見交換<無料>

日時:2014年4月24日(木曜日)
場所:北法ビル3階 会議室

   (JR京浜東北線王子駅「北口」・
   地下鉄南北線王子駅徒歩5分、北区役所向かい)

(1) 午後6時から7時15分:DVD上映

  「100,000年後の安全」(2009年)
  デンマーク、フィンランド、スウェーデン、イタリア
  共同制作

(2) 午後7時15分から8時:質疑応答・意見交換

  • 廃炉が待っている原発に、「重要なベースロード電源」とは何事か
  • 東電をはじめ九電力各社は、原発廃炉後の処分に対応できるのか
  • 九電力各社は、再稼働せず、株式会社であることを整理すべきでないか

 皆さん、「オンカロ」という言葉をご存知でしたか。それは、今日北欧フィンランドで、世界で初めて造ろうとしている「10万年はもつ」と言われる、「使用済み核燃料廃棄物(いわゆる核のゴミ)の処分場」のことです。オンカロは、地震のない地層の地下奥深く掘り抜き、1個所に、最大で9,000トンの核のゴミを収容するとしています。今日、世界中の原発は、年1基平均20トンとして年間合計して8,860トンのゴミを排出しています。これは、今日までに各国に溜っているゴミを除いても、稼働させている国が今後1年に1ヶ所ずつ莫大な経費をかけて造らねばならない量です。
 この結果、問題の第1は、そんな安全な地層を日本をはじめ各国で見付けられるでしょうか。そのうえ第2は、このフィンランドのオンカロでさえ、10万年後でもなお危険な施設とされており、10万年後の後世に生きる人類にどうその危険を知らせられるか、確かな方法を見出せないままで、造ることを示しています。
 原発は一度稼働させれば、最終40年後には廃炉とし、最終処分しなければなりません。その際発生する核のゴミは、莫大な放射能とともに、膨大な量となり、10万年後まで人体に危険を及ぼします。
 結局、原発は人類と共存できないのです。映画は、この事実を示しています。
 この映画は、パリ国際映画祭でグランプリ(2010年)、アムステルダム・ドキュメンタリー映画祭で最優秀賞(2010年)、コペンハーゲン国際ドキュメンタリー映画祭で監督賞(2010年)などを受賞しています。ぜひ、ご覧下さい。お待ちしています。

参加された皆さんの感想を掲載しました。

2014年9月5日:第46回 講演と徹底討論<無料>

文言上も意味不明な「条件」を押しつけて強行した、
解釈改憲」による集団的自衛権行使容認の「閣議決定」は、日本国憲法第9条などに違反するものであり、無効である

日時:2014年9月5日(金曜日)
場所:北法ビル3階 会議室

  (JR京浜東北線王子駅「北口」・地下鉄南北線王子駅徒歩5分、北区役所向かい)

(1) 午後6時から7時30分:講演

「9条の解釈改憲と閣議決定は数々の憲法違反があり、廃止を求める」
 講師/弁護士 鳥生 忠佑
 東京北法律事務所所長・東京北九条の会代表世話人
 北法律九条の会代表世話人

(2) 午後7時30分から8時30分:徹底討論

 「解釈改憲と閣議決定に対して」質疑応答・意見交換

 暑い夏となりました。ご健勝のことと存じます。
 通常国会に続く、密室での自民・公明による与党協議で、主権者である国民は未だ内容が示されていないうちに、集団的自衛権行使の容認が、一政府の解釈による改憲で、「政策」として閣議決定されました。これは、「国の交戦権は認めない」と憲法に定められた第9条の条項すら無視したものであり、私たち法律家にとっても大きな驚きでした。
 しかし、これに対しては、国民各層が反対に立ち上がり、憲法学者をはじめ、作家、映画監督など多くの組織と多くの国民が「米国のために、今後は、日本の自衛隊が戦争に連れ出される」、と集団的自衛権行使の解釈改憲に反対の声を上げ、行動を広げました。
 この結果、閣議決定した直後の世論調査では、集団的自衛権行使容認に反対する国民の意見が多く表明され、自民党支持率が大きく減少しました。この国民の怒りを前にして、秋の臨時国会において予定していたはずの法案審議が行えなくなり、安倍政権はこれらを来春まで延期するとしています。これは、国民の反撃が一定のところ勝利したことを意味していますが、自民党としては、「怒りやすい」が「忘れやすい」と言われる日本人の特性を利用した「対処法」をとったものにすぎないと考えられます。したがって、閣議決定の「実施」を許さず、このための法律の改定新設などの憲法違反を追及する国民の運動はこれからが大切です。それには、与党が行った「解釈改憲」と「閣議決定」のごまかしの内容をしっかり掴み取り、これを周りの方々に広げていただくことが急務です。
 このため、次の講演会では、鳥生忠佑弁護士がお話します。この機会を、お見逃しなく、皆さんのご参加をお待ちしています。

参加された皆さんの感想を掲載しました。

2014年11月9日:輝け憲法・生かそう9条 落語と音楽のつどい

STOP!「戦争する国づくり」

はねかえそう!解釈改憲・特定秘密保護法廃止!

日時:2014年11月9日(日曜日)
   午後3時/会場 午後3時30分/開演
会場:赤羽北区民センター 2階 第1ホール

   JR埼京線「北赤羽駅」(赤羽口下車)徒歩1分
入場料:1000円

チケットのお問合せは下記まで
輝け!北九条の会・実行委員会
問い合わせ先/
東京北法律事務所
東京都北区王子本町1丁目18番1号
TEL.03-3907-2105 FAX.03-3907-2183

(1) 落語:「八法亭みややっこ」の痛快!憲法落語

八法亭みややっこ/ 弁護士 飯田 美弥子

 高校時代 、落研にて落語の腕を磨く。環境問題や労働事件に携わるなど忙しい弁護士業務の傍ら、八法亭みややっことして憲法落語を始めたところ、全国から依頼が殺到。
 歯切れ良く憲法の核心を語り、安倍首相の改憲への動きを鋭く斬る憲法噺が、大人気。

(2) 音楽:「COCORO*CO」のゴスペルコンサート
 愛と平和の祈りを込めて

1996年結成のゴスペルグループ。
「こころとこころが通じ合う」という意味を込めて「COCORO*CO」と命名。

 全国の子ども劇場や親子劇場、小・中高校の芸術鑑賞会など、結成から今日まで日本全国でコンサートを行っている。
 愛と平和のメッセージを込めて歌い上げる歌は、パワフルで美しいハーモニーに定評がある。

東京北法律・九条の会:これからの予定 2014.1120

もう3年8ヶ月が過ぎました。
原発事故の基本問題に対処できない東電と国に、いま何が必要か

「事故による放射線の収束と原発の解体、
居住者と避難者への完全な賠償、汚染水の流出など、
基本の問題すら解決できない福島のいまに、
どう対処すべきか」

日時:2014年11月20日(木曜日)
場所:北法ビル3階 会議室

   (JR京浜東北線王子駅「北口」・
    地下鉄南北線王子駅/徒歩5分、北区役所向かい)

(1) 午後6時から6時50分:DVD上映

  「あやまれ つぐなえ なくせ原発・放射能汚染
   いわき市民と避難住民のたたかい~」

(2) 午後6時50分から8時20分:講演

  「原発震災から3年半、福島はいま」
   講師/伊東 達也 さん
      (いわき市民訴訟原告団長、浜通り医療生協理事長
       原発問題住民運動全国連絡センター代表委員)

(3) 午後8時20分から8時50分:補充報告

   弁護士 坂田 洋介(福島原発被害弁護団)

 東電福島第1原発の事故は、すでに3年8ヶ月経た今日でも、福島の子どもは学校を奪われて、県内外の多数の地に分散させられたままです。強制避難地域は約1,000?で、依然、東京都の約半分の広さのままです。避難した者は生活手段を奪われ、人生を根本から狂わされ、今日なお12万7500人が日本の各地で苦しんでいます。
 福島県内の大部分の地域は、依然として、自然放射線量を超える原発からの放射線にさらされており、住民は苦しみと不安、ストレスの中で暮らさざるを得ない事態が続いています。
 このような状況の中で、最も大切な被害の回復でも、これまで「摘まみ食い」に等しい東電と国の方針を脱そうと、裁判で地域にとどまる被害者訴訟と全国に広がった避難者の訴訟を個々に起こしてきましたが、福島においてこの二つの訴訟と運動を初めて一体化し、運動の強化によって被害者を全国的にも広く救済していく動きが始まっています。ご注目ください。
 すでに勝ち取った、大飯原発差止め判決や、福島避難自殺者救済判決を土台に、東電と国に対し、原発対処の基本方針について根本から変更を迫る裁判と運動となるようご支援ください。
 今回の企画は、講演によって、置き去りにされようとしている問題の「福島のいま」をお伝えし、弁護団が撮影したDVDによって「福島のいま」の姿をお知らせします。そして、裁判の現状を担当する弁護士がお話しします。
 このような段階にあるのに、東電に依存したまま国が全面的に被害者と向き合わず、むしろ国は、国民と真逆の原発再稼働と原発輸出に踏み出していることに、いっそう強く反対するものです。

参加された皆さんの感想を掲載しました。