北法律・九条の会
活動記録(2016年)
- 2016年2月19日/「新春セミナーと懇親会」
講演「いま日本に、新たな民主主義の大きな運動が生まれている。それを今後いっそう発展させよう」
―憲法の立憲主義にもとづく政治の確立と安倍政権の早期退陣のために―
慶応義塾大学名誉教授・弁護士 小林 節さん
懇親会:ともに語ろう、市民の手と手を繋ぐ 「北の砦」 - 2016年6月3日/(第50回)「講演と意見交換」
講演「報道の自由が失われれば、国民の知る権利はどうなるか」
斎藤 貴男さん(フリージャーナリスト)
意見交換(10年・50回の活動の感想など) - 2016年11月25日/(第51回)「映画の上映・監督の講演と意見交換」
映画「不思議なクニの憲法」
松井 久子さん(映画監督)
意見交換
2016年2月19日:新春セミナーと懇親会
新年おめでとうございます。今年は、私たち主権者・国民として、夏の参議院選挙で、「解釈改憲反対」・「戦争法の廃止」を求める野党連合が勝利し、憲法九条の輝きを取り戻すことができるよう、大切な責任を果たしていかねばなりません。
今年も変わりなく、セミナーの講演会と懇親会の双方をご案内します。ぜひご参加下さい。
日時:2016年2月19日(金曜日)午後6時/開会
会場:北とぴあ16階 天覧の間
(JR京浜東北線・地下鉄南北線とも「王子駅」下車・徒歩3分)
Ⅰ 新春セミナー/午後6時 開会(7時15分まで)《無料》
今年は、憲法学者であり、慶応大学名誉教授である小林節先生をお招きしました。
安倍首相が行った九条の解釈改憲とそれによる衆参国会における「戦争法」の強行採決に対し、学生・女性の会・憲法学者・弁護士会などをはじめ、各地で国民の各層がこれに反対する声をあげている中で、小林先生は学者の先頭に立ち、その違憲性をクーデターとまで指摘して鋭く告発し、日本の憲法学の最先端でそれを広げられており、同時に私たち主権者・国民に対しても、種々の集会で、自覚的な主権者の声を大きくしていくことの大切さを語っておられます。
その意味で、先生は、今日の状況のもとで、最も適任の憲法学者であり、また憲法活動家であると思います。先生が、日々、「どのような思いで活動されているのか」胸の内をうかがい、今後の私たちの運動に役立てたいと思います。
ぜひ、皆さんのご参加をお待ちしています。ともに考え、深めましょう。
「いま日本に、新たな民主主義の大きな運動が生まれている。それを今後いっそう発展させよう」
―憲法の立憲主義にもとづく政治の確立と安倍政権の早期退陣のために―
講師/小林 節さん(慶応義塾大学名誉教授・弁護士)
Ⅱ 懇 親 会 /午後7時30分 開会(9時まで) 《会費3千円》
ともに語ろう、市民の手と手を繋ぐ 「北の砦」
参加された皆さんの感想を掲載しました。
2016年6月3日:講演と意見交換
ご存知ですか?国際NGO「国境なき記者団」発表の
「報道の自由度ランキング」で日本は72位に後退。
北法律九条の会は、2005年1月に設立して以来、次回で第50回記念を迎えます。
鳥生弁護士が、直接文化人9人の設立した「九条の会」本部から要請され、以来今日まで10年の期間で、50回を数え、講演会・映画会・横須賀基地視察などを開催して今日に至りました。この間、北法律九条の会の存在は、北区内はもとより東京都全区、さいたま、神奈川など近県からも参加者が広がり、憲法とこれに関する政治の問題点の解明に、また主権者が行うデモ・集会などの大切さとその企画の増加に、役立っています。
これは、皆様方とともに、北法律九条の会が、憲法のめざす日本の平和と民主主義の発展、そして人権擁護を固く守り続けた結果であると考えます。その意味で、次回参加される方々と共に、喜びたいと願っています。
日時:2016年6月3日(金曜日)午後6時から
場所:北法ビル3階 会議室
(JR京浜東北線王子駅「北口」・地下鉄南北線王子駅/徒歩5分、北区役所向かい)
(1) 午後6時~7時30分:講演
「報道の自由が失われれば、国民の知る権利はどうなるか」
講師:斎藤 貴男さん(フリージャーナリスト)
(2) 午後7時30分~8時30分:意見交換(10年・50回の活動の感想なども)
憲法九条は解釈改憲で傷を受けましたが、なお明文として生き続けている中で、今日、その根幹を危うくする「報道の自由」が、日本では大きく損なわれている事実が、国際的に明らかになっています。
日本の報道の自由は、NGO発表のランキングでは、2010年が世界で11位であったものが、今年は72位に後退しています。また、国連の特別報告者・米カリフォルニア大学教授も、これを調査するため来日した中で、「日本の報道の独立性は重大な脅威に直面している」「特定秘密保護法はメディア報道を萎縮させる効果を生んでいる」と述べ、日本政府にメディアの独自性を保障するよう強く要請しています。
そう言われると、皆さんにも思い当たることが多々あると思います。それは、日本の新聞社は度重ねて、しかも、そろって首相と食事会を持っているのは、なぜか。また、最近テレビ局に対して「中立・公正を保て」としばしば申し入れを繰り返しており、この結果、NHKをはじめその他の局もニュース解説担当者が次々と降板し、果ては高市総務大臣が、放送法4条1項の違反を繰り返した場合、放送局の電波停止を命じる可能性を明言するまでに至っています。これは見逃してはならない重大なことです。
そこで、次回の企画では、フリージャーナリストとして活躍されている斎藤貴男さんをお招きして、この「なぜ」を解明していただきます。斎藤さんは、NHKの討論会に出席されて、論陣を張られてきたことがあり、ジャーナリストとして、現にこのことをいち早く新聞に連載されて、国民に伝える活動をされています。たくさんの方のご参加をお待ちしています。
参加された皆さんの感想を掲載しました。
2016年11月25日:映画の上映・監督の講演と意見交換
映画「不思議なクニの憲法」の上映
松井 久子さん(「不思議なクニの憲法」の監督)の講演
目についた映画のタイトル「不思議なクニの憲法」とは、どういう意味であるのか、分かりませんでしたが、紹介文をみると、⑴ 憲法には、「私はどう生きるべきか」が書いてある、⑵「声をあげる私たち」として、それをいま、生き方として私たちが大切にすべきであると語られているように感じます。
そして、作品の中味を見ると、憲法が公布された以後の歴史のなかで、とくに、自由党と民主党の合併後の歴史のなかで、憲法の存続が幾多の困難に見舞われてきたが、その都度主権者である国民の大きな声と運動によって、憲法は困難を乗り越えてきたこと、そして、今日、安倍政権が国会で多数を占めながら、色々の手段を使って憲法を改悪しようとしても、これを次々と阻むかのように、主権者の声と運動が大きくなっていることに、「日本の憲法には不思議な力が備わっている」ことを表現したかったのではないかと思われます。また、国民の多くが憲法9条を支持し、その改悪に反対しているのにもかかわらず、選挙となると、憲法9条を改悪しようとする安倍政権が圧勝することの不思議を表現されているのかもしれません。
この映画は、憲法論議が政治によって進められるのではなく、主権者である私たち国民の間に広がることを願ってつくられたものです。歴史的事実を重んじながら、「人びとの声」に耳を傾けます。ぜひ、たくさんの方にこのドキュメンタリー作品の映画をみていただきたいと思います。
日時:2016年11月25日(金曜日)午後6時から
場所:北法ビル3階 会議室
(JR京浜東北線王子駅「北口」・地下鉄南北線王子駅/徒歩5分、北区役所向かい)
《映画上映料》お1人につき500円のご負担をお願いします
⑴ 午後6時~主催者のあいさつに続いて:松井久子監督のお話し
⑵ 午後6時20分~8時30分:映画「不思議なクニの憲法」の上映
⑶ 午後8時30分~9時:参加者による意見交換
参加された皆さんの感想を掲載しました。