北法律・九条の会
2016年6月3日:講演と意見交換
ご存知ですか?国際NGO「国境なき記者団」発表の
「報道の自由度ランキング」で日本は72位に後退。
北法律九条の会は、2005年1月に設立して以来、次回で第50回記念を迎えます。
鳥生弁護士が、直接文化人9人の設立した「九条の会」本部から要請され、以来今日まで10年の期間で、50回を数え、講演会・映画会・横須賀基地視察などを開催して今日に至りました。この間、北法律九条の会の存在は、北区内はもとより東京都全区、さいたま、神奈川など近県からも参加者が広がり、憲法とこれに関する政治の問題点の解明に、また主権者が行うデモ・集会などの大切さとその企画の増加に、役立っています。
これは、皆様方とともに、北法律九条の会が、憲法のめざす日本の平和と民主主義の発展、そして人権擁護を固く守り続けた結果であると考えます。その意味で、次回参加される方々と共に、喜びたいと願っています。
日時:2016年6月3日(金曜日)午後6時から
場所:北法ビル3階 会議室
(JR京浜東北線王子駅「北口」・地下鉄南北線王子駅/徒歩5分、北区役所向かい)
(1) 午後6時~7時30分:講演
「報道の自由が失われれば、国民の知る権利はどうなるか」
講師:斎藤 貴男さん(フリージャーナリスト)
(2) 午後7時30分~8時30分:意見交換(10年・50回の活動の感想なども)
憲法九条は解釈改憲で傷を受けましたが、なお明文として生き続けている中で、今日、その根幹を危うくする「報道の自由」が、日本では大きく損なわれている事実が、国際的に明らかになっています。
日本の報道の自由は、NGO発表のランキングでは、2010年が世界で11位であったものが、今年は72位に後退しています。また、国連の特別報告者・米カリフォルニア大学教授も、これを調査するため来日した中で、「日本の報道の独立性は重大な脅威に直面している」「特定秘密保護法はメディア報道を萎縮させる効果を生んでいる」と述べ、日本政府にメディアの独自性を保障するよう強く要請しています。
そう言われると、皆さんにも思い当たることが多々あると思います。それは、日本の新聞社は度重ねて、しかも、そろって首相と食事会を持っているのは、なぜか。また、最近テレビ局に対して「中立・公正を保て」としばしば申し入れを繰り返しており、この結果、NHKをはじめその他の局もニュース解説担当者が次々と降板し、果ては高市総務大臣が、放送法4条1項の違反を繰り返した場合、放送局の電波停止を命じる可能性を明言するまでに至っています。これは見逃してはならない重大なことです。
そこで、次回の企画では、フリージャーナリストとして活躍されている斎藤貴男さんをお招きして、この「なぜ」を解明していただきます。斎藤さんは、NHKの討論会に出席されて、論陣を張られてきたことがあり、ジャーナリストとして、現にこのことをいち早く新聞に連載されて、国民に伝える活動をされています。たくさんの方のご参加をお待ちしています。
参加された皆さんの感想を掲載しました。